畜産技術協会
畜産技術協会 2008/07/18発行[NO.27]  

######## 様

7月に入って、各地で次々に梅雨明け宣言がでています。 関東でも、もう梅雨が明けたような感じになっています。

今年は梅雨に備えて、かわいいレインコートを買って、雨の日に大活躍!の予定が、1回しか着ていないのに夏がすぐそこに (ToT)/~~~

でも、夏には夏のお楽しみがたくさんありますよね。 海へ山へ!
それから、花火大会、ビアガーデン、ナイター競馬・・・  あれ、夜遊びばっかり??

今回は、トウモロコシと馬についての話題です。 みなさんも、競馬場に行って、焼きトウモロコシやポップコーンをおつまみにビールを飲むっていうのはどうですか?


  牛のためのトウモロコシ

トウモロコシは食用油やでん粉の原料となるばかりでなく、牛や豚、鶏などの家畜の飼料としても多く利用されていて、日本はアメリカなどから大量に輸入しています。

また、最近は、環境に優しいバイオ燃料用のメタノールの原料としても世界的に注目され、国際価格が上昇しています。

トウモロコシといえば、私たちにとって馴染みの深い食べ物で、焼きとうもろこしやポップコーンなどを思いだす人が多いのではないでしょうか?

このおいしいトウモロコシは、私たちだけでなく、牛にとっても馴染みの深い食べ物なのです。といっても私たちが食べるトウモロコシと牛が食べるトウモロコシは、種類が違い、それぞれの特徴があります。

■人が食べるトウモロコシと牛が食べるトウモロコシ
私たちが食べるトウモロコシは主に「スイートコーン」ですが、牛の餌に利用するトウモロコシは「デントコーン」という種類になります。

この2つの何が違うかというと、私たちが食べるスイートコーンは、実だけを収穫して食べるため、
実の部分に糖分が多く、実が甘い特徴を持っています。

一方、牛の餌として利用するデントコーンは、実が熟す少し前に刈り取るのですが、実の部分はもちろんのこと、茎や葉も丸ごと一緒にサイレージという餌に加工するため、全体にデンプンなどの炭水化物が多く含まれています。

■人用と牛用のトウモロコシの見分け方
この用途の違うトウモロコシは、簡単に見分けることができます。
スイートコーンは、葉が水平に近い角度で拡がっていて、1.5mほどの草丈にしかなりません。一方、デントコーンは、2.5mにも伸び、葉のつき方もアップライトといって万歳をしたような鋭い角度で立っています。

スイートコーンは、人が食べる立派な実を収穫するために、デントコーンは、面積当たりの茎や葉を含めた全体の収穫量を増やすために、それぞれの用途によって改良されたことからできた違いです。

■飼料用トウモロコシの改良
飼料用トウモロコシは、栄養価が高く、家畜の飼料としてすぐれたもので、多くの酪農家等が栽培しています。

それだけに収量・品質がよく、倒れにくく、病気に強い品種など優良な品種を作り出すために、外国とも静かながら熱い競争が繰り広げられています。

日本で栽培されている品種もアメリカやフランスのものが大勢を占めていますが、最近では日本でも優良な品種が作り出されています。
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▼関連情報
 ・社団法人日本草地畜産種子協会 飼料作物の品種や種子の情報が掲載されています。


  大きな馬、小さな馬

■馬の種類はどのくらいいるの?
みなさんは馬と聞くと、競馬で活躍するサラブレッドや観光牧場で見かけるポニーなどを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、まだ自動車や機械などの動力が普及していなかった100年程前までは農業や輸送業だけでなく、あらゆる場所でその力が利用されていました。

それぞれの用途に合わせて、いろいろな種類の馬が作り出され、品種とまではいえない「タイプ」や「地方種」といったものも含めると、馬の種類は200種にもなるといわれています。

一番大きな馬
世界で一番大きな馬は、イギリス原産のシャイアー種といわれています。
競馬場などで目にするサラブレッドも十分大きく感じますが、地面から背中までの高さを示す体高が、サラブレッドでは約160cm、体重が約450kgなのに対し、シャイアー種では体高190cm、体重1,200kgに達する個体もいます。

記録に残る世界最大の馬は1846年に生まれたシャイアー種のサンプソン号で、体高はなんと219cm!
頭のてっぺんまでは250cmを超える見上げるほどの巨大な馬だったと想像できます。

なぜシャイアー種がそこまで大きな馬になったのかは、その品種の誕生の歴史に隠されています。
シャイアー種は中世の軍馬「グレートホース」の血を引いています。
中世の騎士の決闘は重たい甲冑を身に付けて、大きな槍を脇に抱えて正面からぶつかり合うものでした。
そのため、大きくて力のある丈夫な馬が求められたのです。
そうした「グレートホース」の末裔であるシャイアー種は、近代になるとその役目を軍馬から馬車やソリを引く輓用馬(ばんようば)に代え農業や産業の発展に大きく力を貸してきました。

北海道にもシャイアー種ではありませんが、かつて農耕馬として重い木材の切出し運搬や広い畑の耕作に活躍し、現在、ばんえい競馬用の馬としても活躍するペルシュロン種やブルトン種など体重が1,000kg(1トン)にも達する大型の馬が飼われています。

■小さな馬
世界最大のシャイアー種と比べ、小さくて有名な馬といえば、スコットランド原産のシェトランド・ポニー。

世界最小ではありませんが、体高107cm以下、体重約250kgという小さな体にもかかわらず、世界的に広く普及している品種です。

もともとは、シェトランド諸島で人々の交通や物の運搬に広く利用され、どちらかといえば地味な存在でしたが、19世紀半ばに脚光を浴びる出来事がありました。

当時のイギリスの炭鉱では、石炭の搬出などの狭い坑道での作業に、貧しい家の子どもたちが就かされていました。 しかし、英国議会が過酷な児童労働を禁止したことをきっかけに、体が小さく耐久力のあるポニーが新たな労働力として採用され、育種改良が進み、広く普及する品種となったのです。

もちろん現在では炭鉱での需要はなくなったポニーですが、従順で扱いやすい性格と可愛らしい姿から、子どもの乗馬用の品種として新たな役割を果たしています。
かつて炭鉱で働く子どもたちを救ったポニーは、今では乗馬や動物が好きな子どもたちの最良の友となっているのです。
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▼関連情報
 ・社団法人 日本馬事協会


協会からのお知らせ

第43回(平成20年度)優秀畜産技術者畜産技術者の推薦のお願い

 畜産技術協会は日本中央競馬会弘済会との共催により、畜産技術者の技術向上を促し畜産技術の発達普及に資することを目的とし、畜産技術の研究、開発または優秀技術の普及、指導上顕著な功績を上げた将来性に富む意欲ある中堅技術者を表彰します。
 第43回は平成20年度中に選考し、平成21年6月頃に表彰式を行います。詳細はこちらをご覧下さい。

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