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平成4年6月策定の「新しい食料・農業・農村政策の方向」において、今後の農業経営では労働時間の短縮、労働強度の軽減などゆとりある就業条件を実現する効率的・安定的経営体の育成を目指している。これらの情勢を背景に、畜産経営におけるゆとり創出および時間短縮に関する文献抄録の集計整理を試みることが要請された。本書は、対象を大家畜生産に絞り、農林水産省草地試験場の研究員が中心になって、ここ10年間前後における国内外の作業機械などの性能向上を含む労働生産性向上・省力化などゆとり創出技術に関係する最新の技術情報を収集したものである。 |
本書の内容は次のとおりである。
1.採草用飼料作物の栽培技術
1)栽培の省力化、2)雑草防除の省力化、3)施肥の省力化、4)病害虫防除の省力化
2.草地管理・更新技術
1)草地管理、2)更新作業機、3)シードペレットなどによる省力的更新技術
3.牧草・飼料作物の収穫・搬出技術―作業機の性能向上および自動化技術
4.粗飼料調製技術
1)乾草調製の性能向上・省力化、2)サイレージ調製の性能向上・省力化、
3)粗飼料の流通促進化技術
5.ロールベール体系
6.給餌の自動化・省力化
7.フリーストール牛舎
8.搾乳の自動化・省力化
9.個体および群管理システム
10.繁殖技術
1)発情検出の自動化、2)牛群の発情制御技術
11.放牧技術
1)放牧方式、2)レ−ション放牧、3)放牧用機械・施設
12.ふん尿処理利用技術
1)省力的堆肥化・液肥化調製技術、2)省力的土壌還元技術 |
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