公益社団法人
畜産技術協会


平成9年度家畜飼料新給与システム普及推進事業
TMRの調製・給与マニュアル
平成10年3月 (社)畜産技術協会 A4判162頁


 
概 要
 畜産再編(平成6年度は畜産活性化)総合対策では、畜産技術向上施設整備事業として地域内の酪農経営および肉用牛経営などに対して栄養成分の明らかな混合飼料(Total Mixed Ration;TMR)を供給するTMR供給センターのモデル整備、また、家畜飼料新供給システム普及事業として、飼養管理の省力化に関する総合的な技術、飼料給与プログラムなどの専門的な指導などを進めている。このなかで、畜産技術協会では国内外の優良な飼料給与システム事例を調査し、優良技術の普及・応用における改善点や技術検討会の開催、システム定着のためのマニュアルなど作成を行ない、これらの成果は毎年度の事業報告書として報告している。この「TMRの調製・給与マニュアル」は、平成6〜9年度に実施した本事業の成果を集約したもので、すでにTMR飼養方式を利用しているか、あるいはこれからこの方式を導入しようとする畜産農家や指導者を対象にした簡潔な解説書である。
 
構 成
本書の内容は次のとおりである。
1.序論
 (1)配合飼料等濃厚飼料の生産流通の合理化およびTMRセンターの位置づけ、(2)食品製造副産物など未利用資源の飼料利用、(3)自給飼料の多面的利用、(4)酪農経営とTMR供給センター、(5)肉用牛経営とTMRセンター、(6)地域産業コンプレックスとの結びつき、(7)TMR供給センターの事例
2.TMR供給センターの設計
 (1)TMR供給センターの運営、(2)TMRの種類と目標原価、(3)生産規模、(4)機械・設備、(5)設計施工、(6)既存TMRセンターの設備・機械などの事例
3.TMRの素材と特性
 (1)穀類、(2)油粕類、(3)ヌカ類、(4)製造粕類、(5)油実類、(6)農産廃棄物・農産物加工残渣、(7)市販配合飼料、(8)牧草・飼料作物、(9)現地試料のミネラル含量など、(10)低利用の食品製造副産物
4.TMRの設計
 (1)日本飼養標準における要求量、(2)乳量水準と乾物摂取量、(3)乳牛のタンパク質栄養管理指標、(4)乳牛の炭水化物栄養管理指標、(5)乳牛への油脂給与、(6)乳牛のミネラルバランス、(7)乳牛のビタミン給与指針、(8)乳質の制御、(9)肉用牛肥育の栄養管理指標、(10)線形計画法(LP)の利用、(11)乳牛の飼料設計・給与診断ソフトウエアーの利用
5.TMRの保存と輸送
 (1)生粕類の保存・流通技術、(2)高水分混合飼料の調製後の発熱変敗防止、(3)TMR受け取りと給与作業
6.泌乳牛に対するTMRメニュー
 (1)泌乳ステージに対応したTMRメニュー、 (2)自給飼料多給型TMRメニュー、(3)流通飼料多給型TMRメニュー
7.肥育牛に対するTMRメニュー
8.TMR供給センターの運営
 


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