|
本事業の目的は肉用牛生産の低コスト化と高品質化を図る効率的な肥育技術の確立である。効率的な肥育技術確立のために電子リニア走査方式の超音波診断装置を利用して、肉用牛の生体における産肉形質を測定推定することが可能になった。本マニュアルは診断装置の原理、取り扱い方法、測定実例などを解説している。(1)超音波診断装置について、その原理と使用目的による周波数の違いが解説されている。(2)肥育牛生体での測定部位、プローブと牛体との密着度を高める方法、測定人員、測定条件としてのゲイン、フォーカスなどが解説されている。(3)超音波測定装置で測定された画像の評価について、皮下脂肪厚、バラ厚、ロース芯面積の具体的な読みとり方(推定値)と、推定値の精度が示されている。(4)画像でのロース芯およびその周辺の筋肉群の脂肪交雑についての推定は判定者間で多少のバラツキがある。画像を画像解析装置で画像処理することによって、推定値の精度を高めることができる。(5)と殺時の脂肪交雑評価(BMS No)との対比で、超音波診断画像の経時的変化が示されている。(6)BMS Noに対応する超音波診断画像が示されている。 |
1.超音波診断装置
1)原理 2)周波数
2.測定
1)測定部位 2)プローブと牛体との密着 3)測定人員 4)測定条件
3.超音波画像の評価
1)皮下脂肪厚 2)バラ厚 3)ロース芯面積
4.脂肪交雑
1)脂肪交雑の判断基準 2)脂肪交雑の客観的評価法の開発
5.参考資料
超音波画像の経時的変化
・同じ肉質等級であった肥育牛(血縁関係なし)の超音波画像の経時的変化の違い
・脂肪交雑評価の判定基準 |
|