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畜産再編(平成6年度は畜産活性化)総合対策では、家畜飼料新供給システム普事業としてTMR給与システムなど飼養管理の省力化に関する総合的な技術、飼料給与プログラムなどの専門的な指導などが進められている。このなかで当畜産技術協会では国内外の優良な飼料給与システム事例を調査し、優良技術の普及・応用における改善点や技術検討会の開催、システム定着のためのマニュアル作成などを行ない、これらの成果は毎年度の事業報告書として報告、配布している。この「自給飼料・未利用資源を利用したTMRの調製・給与マニュアル」は、平成10年度に実施した本事業の成果をとりまとめたものである。このなかには食品副産物をTMR素材として有効に、また広範囲に利用しているイスラエルでの調査報告も紹介されている。本マニュアルはすでにTMR飼養方式を利用しているか、あるいはこれから導入しようとする畜産農家や指導者を対象にした簡潔な解説書である。 |
本書の内容は次のとおりである。
T.はじめに
U.酪農家が調製・給与しているTMRの内容とその評価および課題
1.北海道根釧地域の例
2.北海道畑作地帯の例
3.栃木県の例
4.埼玉県の例
5.長野県の例
V.自給飼料・食品製造副産物を用いたTMR供給センター設立に向けての状況および課題の摘出と整理
1.酪農における「地域TMR供給センター」構想
2.地域TMR供給センターでの食品製造副産物の利用
3.自給飼料のTMRセンターでの利用拡大における課題
W.TMRの設計
1.TMRを調製するための栄養管理指標について
2.自給飼料分析センターにおける分析項目
3.種々のTMR設計ソフトウェア
X.イスラエル酪農調査報告
1.平成10年度海外調査の概要
2.イスラエル国の乳用牛におけるTMR利用の実態
3.イスラエル国の乳用牛の暑熱対策と育種
4.引用および入手文献 |
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