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牛の核移植技術は、同一遺伝子を有する優れた個体を多数複製・増殖させることができる技術とし期待されている。家畜改良センターにおいては、平成4年より核移植技術の取り組みを開始し、受精卵を用いた核移植により平成5年4月に第1号牛の作出に成功し、これまでに一卵性四つ子1組、三つ子3組、双子9組を含む54頭の産子の作出に成功している。また、体細胞を用いた核移植については、平成10年1月より取り組みを開始し、同年12月にジャージー種2頭を作出することに成功し、その後生産されたホルスタイン種の三つ子を含め計5頭の体細胞由来のクローン牛が生産されている。この技術は、遺伝的に同一な個体を多数生産できることから、育種改良の効率化と飼養技術の改善に飛躍的な効果を持つと期待されており、今後の畜産における技術として大変重要なものになると位置づけ、家畜改良センターで取り組みを行なってきた。この冊子はその方法をマニュアルにしたものである。 |
はじめに
1.ツールの作製方法
2.受精卵クローン編
(1)タイムスケジュール、(2)レシピエント卵子の準備、(3)レシピエント卵子の調製、
(4)活性化処理、(5)ドナー割球の調製、(6)細胞のインジェクション、(7)電気融合、
(8)発生培養
3.体細胞クローン編
(1)タイムスケジュール、(2)レシピエント卵子の準備、(3)レシピエント卵子の調製、
(4)ドナー細胞の調製、(5)細胞のインジェクション、(6)電気融合、(7)活性化処理、(8)発生培養
4.培養液などの調製
(1)ストック試薬の調製、(2)培養液の調製
5.器具・機材、試薬一覧
あとがき |
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