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近年、開発途上国で実施されている日本政府畜産関係技術協力は数においても、対象分野においても、広範多岐にわたっており、このため海外に派遣される畜産関係技術者も多人数、多分野に達している。このような開発途上各国のニーズに応えるために、質の高い技術情報を専門家に提供することが求められている。
このような情勢を背景として、(社)畜産技術協会では、平成3年度に「家畜(牛)人工授精マニュアル」の発刊を緒に12種の畜産技術マニュアルを刊行してきた。近年、人工授精分野においてもその技術は向上し、また、熱帯地域でのわが国の経験、対応技術の蓄積も進んで、初回に刊行した「家畜(牛)人工授精マニュアル」の内容を更新することが適切と判断されるようになった。
このため、以前のマニュアルにその後の新たな人工授精分野の改善技術を加え、さらに熱帯における新たな知見を記述して、より海外畜産技術協力の現場におけるニーズに応えられるマニュアルの作成を行ったのが本書である。
また、最後に参考として、@肉用牛の自然交配技術、Aゼブー牛および水牛の繁殖生理の項目についても加筆を行った。 |
構 成 |
1.牛の人工授精の意義とその技術発展
2.雄牛の繁殖生理
3.雌牛の繁殖の概要
4.精液採取と凍結精液製造
5.人工授精による雌牛の繁殖
6.種雄牛の飼養管理(ホルスタイン種)
7.繁殖雌牛の飼育管理
8.参考:
@肉用牛の自然交配技術
Aゼブー牛および水牛の繁殖生理 |
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