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牛における胚移植技術の進歩には目を見張るものがある。豚における胚移植の最初の成功例は牛と同じ1951年であるが、豚は多胎であり、妊娠期間も比較的短いこともあって、実用化を目指した研究開発速度は牛に比べて遅かった。しかし、近年豚の繁殖生理研究や遺伝子工学など周辺学問の進展により、今後胚移植技術を基盤とした新しい胚操作技術の開発が期待されている。本マニュアルは平成4年度に家畜改良センターで結成された、産官学の豚胚移植技術開発研究会によって検討、作成されたもので、豚胚移植に取り組もうとするすべての研究者や技術者の指針となるように配慮したものである。豚の胚移植については、部分的にまだ確立されていないところも多いが、このような個所については異なる手法を紹介して、読者が選択できるように配慮した。 |
I.史と利用
II.胚移植技術の概要
III.供胚豚の準備
IV.受胚豚の準備
V.手術
VI.外科手術による胚の採取
VII.と殺による胚の採取
VIII.胚の取り扱い
IX.胚の検査
X.胚の移植
IX.胚の保存
IIX.麻酔
付録 (1)胚の非外科的移植、(2)胚の凍結保存、(3)胚のガラス化保存、(4)胚の写真の撮り方
技術Q&A
参考資料 |
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