公益社団法人
畜産技術協会


平成9年度畜産技術協力体制強化事業
Present Situation of Cattle and Forage Production in Japan
[日本における牛と飼料生産の現状:英文]
平成10年3月 (社)畜産技術協会 A4判169頁


 
概 要
飼料問題は畜産の基盤であるが、特に草食動物である牛の飼養にとって粗飼料の生産と確保は欠かせない。本書は畜産技術協会の海外向け英文技術マニュアルの一つであるが、「粗飼料の生産と利用にかかる技術指針」として、草地の造成、放牧の方法、サイレージの調製とサイロの建設、乾草の調製と保存などの粗飼料にまつわる技術的諸問題を網羅して、日本での技術蓄積と経験をもとに技術移転の教材用として編集したものである。
 内容を紹介すると、まず乳用牛と肉用牛の飼養における飼料問題を考察し、ついで牧草地の造成について説明のうえ、牧野における牛の採食行動をはじめとして、放牧管理の特性や生産性を明らかにしている。さらに、サイレージの生産と利用について解説するとともにコーン・サイレージ、ソルガム・サイレージ、牧草サイレージについて、それぞれの調製法と利用法、特色などを述べてある。また、最近普及しているロールベール・サイレージについても触れてある。
 次に、乾草の調製法と利用、貯蔵などについて解説している。収納乾草の含有水分が一定限度を超えていると、保存中に火災を起こす危険性が指摘されている。また、食品加工場などから排出される食品残渣についても、その栄養価値を含めて飼料としての利用法と加工法が述べられている。
 巻末には日本における粗飼料の生産と利用について概説し、日本で利用されている牧草類のカラー写真入りの解説、草地造成の過程と牧草生産の実際が同様に写真で説明されている。付録として、飼料分析基準(英文)が35ページ余にわたって掲載され、ミネラルや酵素類を含めて水分、粗灰分、粗蛋白、粗繊維などの飼料成分の分析法と計算法が示されている。なお、本書の執筆は、元草地試験場長の高野信男氏(現:酪農肉牛塾長)と家畜改良センターの技術者が担当した。
 
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構 成
1.粗飼料生産の現況
 2.牧野の造成
 3.牧野の利用と粗飼料
 4.放牧
 5.サイレージの調製と利用
 6.サイロとサイレージつくり
 7.乾草の調製と利用
 8.食品副産物のサイレージ利用
 9.日本における粗飼料の生産と利用
 付録:飼料分析基準


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