公益社団法人
畜産技術協会


平成10年度国際防疫及び畜産技術協力推進事業
乳牛飼養管理技術指導マニュアル
平成11年3月 (社)畜産技術協会 A4判158頁


 
概 要
 開発途上国からの技術協力の要請が多く、このため、多数の畜産関係者が各国に派遣され、それぞれの国の畜産技術事業に協力している。当協会では、各国において技術協力事業に従事する専門家が当面する技術伝達をより的確に、よりスムーズに進めるための手段の一環として、畜産分野の「技術マニュアル」を順次作成している。平成10年度は、国内の試験場・大学などの畜産研究者、さらに現在国際協力事業に参加している専門家の協力を得て「乳牛飼養管理の分野」、特に東南アジア地域(主としてタイ国、インドネシア国)を対象事例とする「乳牛飼養管理技術指導マニュアル」を作成した。
 
構 成
 本マニュアルは次の6章で構成される。
 第1章 熱帯におけるホルスタインフリーシアン種の利用:1.タイの酪農 2.インドネシアの酪農 3.熱帯における乳牛の改良 4.熱帯で利用されている乳牛
 第2章 暑熱環境と乳牛の生理:1.家畜と環境 (1)暑熱環境と暑熱ストレス、(2)暑熱環境と体温調節、(3)暑熱環境への適応、2.乳牛の生理 (1)乳牛の繁殖生理と暑熱ストレス、(2)泌乳の生理と暑熱ストレス、3.暑熱対策の基本
 第3章 栄養管理:1.乳牛の栄養と飼料、(1)消化・吸収と栄養素の利用、(2)乳牛の飼料、(3)暑熱環境下における乳牛の栄養要求量、2.暑熱環境下における乳牛の栄養管理 (1)乳牛の生産性に関する暑熱の影響、(2)ステージ別飼養管理の要点、3.東南アジアにおける乳牛の飼料給与例 (1)東南アジアにおける乳牛の泌乳曲線と乳成分、(2)飼料給与例
 第4章 暑熱環境下の牛の繁殖管理:1.現地の実情 (1)タイ中部地域における繁殖状況、(2)インドネシア、バンドン周辺における繁殖状況、(3)標高の乳量・繁殖性に及ぼす影響、 2.繁殖率向上のための繁殖管理指導、(1)人工授精技術の基本、(2)繁殖障害とその対策、(3)人工授精師への技術指導、(4)農家への技術指導のポイント
 第5章 東南アジアの乳牛飼養管理技術指導(主にタイ、インドネシアの事例を中心に):1.はじめに 2.熱帯における乳牛飼養事例(タイ、インドネシア) (1)政府系酪農場の事例、(2)一般酪農家の現場の状況、3.飼養管理技術指導で考慮すべき要因および対処するための基本技術と応用 (1)気象条件、(2)飼養牛群、(3)飼養管理形態と飼養環境、(4)粗飼料生産と確保、(5)暑熱対策
 第6章 飼養管理技術の普及と指導をめぐって 1.マニュアルの限界 2.異文化の理解 3.ファシリテーターとしての飼養管理技術者 (1)熱帯開発途上国における酪農の特異性、(2)飼養管理技術の実践に当たって、(3)酪農技術普及の手法、(4)プロジェクトにみる酪農技術普及と課題、(5)技術普及に係る人的要因
 
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