本資料は、米国農務省海外農業局(FAS)が2005年11月に公表した「畜産物の世界市場及び貿易の動向」と題する資料の翻訳である。
マクロの経済成長がプラスであることによって投資が促進され、消費需要が継続するだろう。主要輸出国の赤身肉と鶏肉の価格は病気に関連したことにより貿易に歪みができ、その影響を受けよう。米国の価格競争力は為替レートが有利になることにより維持されると見込まれ、ブラジルの口蹄疫の影響は最小に留まると見込まれる。
2006年の主要生産国における牛肉生産は2005年に比べ約3%増大し、5,340万トンに達すると見込まれる。中国の牛肉生産は2006年には6%の伸びによって760万トンになると見込まれる。
主要輸出国の豚肉の2006年の生産は、生産の増大の76%を占める中国の豚肉生産の増大の結果、3%伸び、95百万トンを超えると見込まれる。
主要生産国の鶏肉は2006年には4%近い伸びにより、65.6百万トンに増大するものと予想される。ブラジル、中国、インド及び米国の生産の伸びが著しいことに加えて、アジアの生産が再び増大に転じることから、世界の鶏肉生産は引き続き拡大すると思われる。
牛肉、豚肉及び鶏肉の主要輸出国における貿易は、BSE、鶏インフルエンザ、口蹄疫等の病気の発生とその結果としての貿易制限の継続による不安定にもかかわらず、2006年には記録的な水準に達すると予測される。
アジアとロシアにおける鶏インフルエンザ(AI)、ブラジルにおける口蹄疫(FMD)並びに米国とカナダ産牛肉のBSEによる貿易制限が世界の貿易に影響を及ぼし今後も継続して懸念材料になっているが、主要な食肉消費国における食肉消費は増大を続け、生産の増強と輸出の伸びを促進するだろう。
歴史上初めて、主要輸出国によるブロイラー肉の輸出は750万トンに達すると予測される。米国の牛肉が主要市場に出されていないこと及びブラジルの牛肉輸出の伸びの制約から、鶏肉に対する需要は強いと予測される。 |
要約
総論:牛肉、豚肉、鶏肉
消費
貿易:牛肉、豚肉、鶏肉 |
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