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我が国の畜産業は、牛肉および乳製品の自由化問題、発展途上国との貿易問題など厳しい状況に直面している。このような状況に的確に対応するためには、国内的には足腰の強い畜産業を育成する努力が必要なことは勿論であるが、国際的には先進国は勿論、発展途上国の畜産業の現状、畜産物需給の動向などに関する情報を収集、分析、把握し、あらゆる事態に的確かつ迅速に対応しうる体制を整えておくことが極めて重要である。
このような観点から、国際農林業協力協会では、平成元年度から地方競馬全国協会の補助事業として、また平成3年度からは(社)畜産技術協会からの委託事業として、さらに平成7年度からは日本中央競馬会特別振興資金助成事業として、発展途上国などの海外畜産事情調査研究を実施することとした。平成9年度は中国およびシリアの2ヵ国を対象に調査研究を行ったが、本報告書はこのうちシリアの畜産事情の調査研究結果を取りまとめたものである。 |
1.立地と農業
2.畜産政策、畜産行政および教育研究
3.家畜の品種
4.家畜衛生
5.家畜の繁殖と育種
6.飼料資源と家畜生産システム
7.畜産物の生産と消費
8.国際協力
9.今後の課題 |
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