公益社団法人
畜産技術協会


平成19年度海外畜産・農村開発推進事業
世界食料農業動物遺伝資源白書−概要
平成20年3月(社)畜産技術協会


概 要

  本資料は、国際連合食糧農業機関(FAO)が2007年に発行した「The State of the World’s Animal Genetic Resources for Food and Agriculture‐in brief」(世界食料農業動物遺伝資源白書−概要)を翻訳したものである。

  本資料の序文において、FAOの事務局長は次のように述べている。

  「世界の農業生物多様性の賢明な管理が、国際社会においてより大きな挑戦になっている。特に家畜の分野では、肉、ミルク、および卵の需要急増に対応するため、大規模生産が拡大しているように、劇的な変化が進行している。動物の遺伝資源の多様な構成は、我々の農業生産システムの導入と開発のために重要なものである。気候変動および動物に対する新しい悪性の病気の発生は、これに対する適応能力を保持する必要性を明白に示している。・・・・(中略)・・・・。このレポートは動物遺伝資源の状態と傾向、そして、これらの資源を管理する国家の組織的、技術的能力についての最初の総合評価である。それはWorld Food Summit Plan of Actionで始まった遺伝資源の運営改善の確約の実現を、確かにする新たな努力のための基礎を提供する。」

  そして本資料の内容は、5章に整理され、以下の内容が記述されている。

  第1章は「畜産業における農業の生物多様性の状況」として、動物遺伝資源の歴史と現状、動物遺伝資源の価値とその利用状況、動物遺伝資源と抗病性の重要さ、動物遺伝資源に関する重大な脅威、などについての分析並びに説明。

  第2章は「畜産業の動向」として、家畜生産方式の変化とその要因、家畜生産方式の変化要因に対して展開している方式を3つの方式に分類して提示、家畜生産方式が動物遺伝資源へ与える影響、などについての分析説明。

  第3章は「動物遺伝資源管理に関する現状能力」として、148ヵ国からの情報を取りまとめ、動物遺伝資源管理に関する組織と関係者、組織的交配計画、動物遺伝資源の保存プログラム、動物遺伝資源管理と繁殖生命工学との関係、動物遺伝資源管理と法制度などについての分析説明。

  第4章は「動物遺伝資源管理に関する最先端技術」として、動物遺伝資源の特性評価方法、遺伝的改良方法、動物遺伝資源の経済的価値算出方法、保存方法などについての最先端の技術の紹介説明。

  第5章は「動物遺伝資源管理に関する課題と挑戦」と題し、第1章から第5章までの分析並びに説明を踏まえた総括として、FAOの食糧農業遺伝資源委員会の結論と主張。

 
構 成

前書き

序文

要約

序論

第1章 畜産業における農業の生物多様性の状況

第2章 畜産業の動向

第3章 動物遺伝資源管理に関する現状能力

第4章 動物遺伝資源管理に関する最先端技術

第5章 動物遺伝資源管理に関する課題と挑戦

【コラム欄】

  世界食料農業動物遺伝資源白書の報告過程     

  品種群の新分類

 
こちらから全文をご覧いただけます


PAGE TOP

(C) Japan Livestock Technology Association 2005. All Rights Reserved. CLOSE