公益社団法人
畜産技術協会


平成21年度畜産をめぐる国際問題等対応調査支援事業
支援国基礎資料 −ラオス人民民主共和国−
平成22年1月(社)畜産技術協会


概 要

  本資料は、ラオス人民共和国の一般概要、農業、畜産の現状と課題、援助方向等を取りまとめたものである。

  Tの概要においては、最初に自然状況。次いで社会では、人口、民族、宗教、教育、保健・医療水準等。政治の項では、現在の政治体制に至る経緯及び行政機構。そして経済では、生産性の低い農業を基盤とする経済構造、輸入超過の貿易、外国投資、ミレニアム開発目標の経済開発計画・国際協力の概要が記述されている。

  Uの農業においては、1項で農業就業割合、農畜産物生産の推移、産業部門別GDP占有比率。2項の農業構造では、農業生産・流通構造、土地の所有構造と利用について。(土地は基本的に国有財産で、国が個人などの利用・相続を法に基づき保障している。)3項の生産動向では、灌漑の整備による米の生産の、1999年以降の生産量増加について。4項の農業振興施策では、「第6次国家社会経済開発5ヵ年計画(2006~2010年」における農業及びその関連分野の策定計画による各種プロジェクトが示されている。5項では、試験研究と技術普及。6項は林業・水産業の概要。7項の農林水産物の貿易では、主要品目別輸出入額の推移、全輸出額に占める農林水産物の比率などが示されている。8項では、農業分野の国際協力やNGO活動について、市場経済化政策への転換以降の各種の国際機関・西欧先進諸国等による多国間協力、総合的な農業開発プロジェクトの記述に多くが割かれている。

  Vの畜産においては、1項の畜産業の概要として、農業生産額に占める畜産の比率(34%)や国内生産寄与率(17.3%)、家畜・家禽頭羽数や伸び率、飼養農家戸数・飼養規模等。2項には畜産行政組織及び農業普及庁等の普及体制。畜産振興施策については、農業開発のビジョン「Vision2020」の農業基本政策に基づき、畜産分野での農民所得の向上、動物性蛋白質食品の供給、輸出の拡大による国家経済への寄与が期待されていること。3項では、各家畜・家禽の飼養状況と課題。4項の家畜改良の現状と課題では、組織的な改良はなく、在来種が中心で豚や鶏の改良種は国の牧場などで原種を輸入し、維持・増殖していること。5項の家畜衛生では、家畜衛生問題の現状及び衛生対策としての重点事項、近隣諸国間の家畜の移動問題、食肉衛生の問題点。6項では畜産物の輸出入を含む生産・流通・加工・消費の現状。7項の飼料資源と飼料生産では、農家における牧草や配合飼料の利用が一般的でなく、地域に適した牧草の選定、乾期の貯蔵飼料対策が課題であること。8項では家畜排泄物に起因する環境問題。そして9項の畜産分野の国際協力事業については、現政権発足当初から現在までの進展状況、日本の協力の現状、技術協力の課題と考え方が述べられている。

 
構 成

まえがき

T 概要 

U 農業

V 畜産

参考資料



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