公益社団法人
畜産技術協会


平成3年度地球温暖化関連家畜飼養技術等検討調査事業報告書
地球温暖化とわが国の畜産・海外調査報告
平成4年3月 (社)畜産技術協会 B5版133頁 海外調査報告書B5版21頁


 
概 要
 近年地球を取り巻く大気の状況に変動があり、酸性雨、オゾン層破壊、温暖化などが急激に進んでいる。大気中のメタンガス濃度は炭酸ガス濃度の4倍の速さで増加し、また、メタンの温室効果は炭酸ガスの10数倍であるので、将来はメタンの地球温暖化への寄与率は大きいと予想される。大気中のメタンガス濃度が増加している理由は明らかではないが、反芻家畜の消化管内では多量のメタンが産生されており、家畜頭数の増加に関連して畜産が無関係であるとはいえない状況である。また、今後の地球温暖化の到来によって生ずると予測される高温環境のもとで家畜の正常な生理状態や生産性がどのように維持され、あるいはどのように阻害されるかについても検討しておくことが重要である。
 このような情勢のもと、本報告書は農林水産省畜産局の委託を受け、我が国の畜産と地球温暖化との関係について、学識経験者、畜産関係団体によって構成する地球温暖化関連家畜飼養技術等 検討会によって検討された内容を取りまとめたものである。
同時に、異常気象などの発生から対策樹立を検討している諸外国の実情を把握するために海外調査を実施し、今年度は米国について報告している。なお、この調査は平成3年より7年まで継続実施する計画である。
 
 
構 成
1.大気メタンと地球温暖化
 1)大気メタン濃度の増加と大気環境の変化
 2)大気メタンの発生源
2.反芻家畜からのメタン生成量とその抑制
 1)生成のメカニズム
 2)変動要因と発生量の推定
 3)発生量の抑制
3.地球温暖化が家畜に与える影響と防止策
 1)乳牛
 2)養豚
 3)養鶏
 4)熱射病

「海外調査報告」
米国:農務省農業試験場、フロリダ大学、コロラド大学訪問


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