公益社団法人
畜産技術協会


平成9年度家畜飼料新給与システム普及推進事業海外調査報告書
英国における混合飼料およびコントラクターの普及状況
平成10年3月 (社)畜産技術協会 A4版58頁


 
概 要
 省力的な飼料新給与システムの定着をはかるため、我が国酪農のモデルとなりうる英国において、TMR利用実態とその周辺技術に関連する情報を収集するための調査を行った。(1)英国でのTMRに関する関心は高く、全体でのTMRの普及率は10〜20%であるが、集約酪農地域では40%であった。(2)TMRの構成は比較的単純でグラスやメイズのサイレージをベースにしており、副産物利用は比較的少なかった。(3)配合飼料の蛋白質源はなたね粕が主体であった。デンプン質飼料は小麦が主体で大麦、じゃがいも、パン屑なども利用されていた。(4)訪問した9戸の農家(フリーストール3戸、ルーズバーン5戸、両者の併設1戸)の牛舎と関連施設の状況が報告されている。(5)コントラクタは小〜中規模の酪農家が行っているものが多く、異業種からの参入は少ない。コントラクタの活動事例が紹介されている。(6)国の機関として試験研究と普及・指導活動を行っていた機関(ADAS)は完全に民営化され経営の合理化が進んでいる。ADASの分析施設は1ヵ所に統合され年間65万点のサンプルを扱うほか、各種のコンサルタント業務を行っている。
 
構 成

1. 英国の農業および酪農の概要
2. 混合飼料(TMR)の普及状況と農家事例
3. 牛舎および関連施設
4. 農産副産物の利用状況と配合飼料工場
5. コントラクタの普及状況
6. 酪農の研究と普及体制の変遷
7. 普及機関の分析施設
8. まとめ


PAGE TOP

(C) Japan Livestock Technology Association 2005. All Rights Reserved. CLOSE