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最近特定の微量物質が「内分泌撹乱物質」として、男性に女性ホルモン様の作用を示し、精子を減少させ、これにより男性に起因する不妊を引き起こしている可能性が指摘されている。また、自然の生態系の中でも、とくに湖沼や河川の淡水生態系の動物に生殖器官の異常が引き起こされているらしいことも数多く報告されている。このような「内分泌撹乱物質」が、畜産の面においても影響を及ぼし、生産活動に支障が出たり、肉、乳などの生産物に影響が及んだり、家畜の排泄物を通じて周辺環境を汚染することも考えられる。このような危惧に対応するための第一段階として、当畜産技術協会が(財)国際湖沼環境委員会に委託して、既存情報を基に、畜産が抱える課題の整理を行うとともに、海外における主要国の動向などについて調査を行った。本冊子はその結果の報告書である。 |
1. 畜産と内分泌撹乱物質の問題
2. 海外の国別調査の結果
1)米国
2)英国
3)オーストラリア
4)デンマーク、EUなどの動き
3.総括と今後の調査の課題
4.その他 : 参考文献・資料 |
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