公益社団法人
畜産技術協会


平成10年度新家畜資源利用開発調査研究事業報告書
ダチョウ資源利用開発調査研究事業報告書
平成11年3月 (財)日本農業研究所 A4版78頁


 
概 要
 平成10年度の調査研究は、家畜適正化判別試験、委託試験、海外・国内事例調査、屠畜解体処理・加工について実施した。(1)家畜適正化判別試験:繁殖、育すう、育成施設を整備し、オーストラリアからアフリカンブラックの繁殖用成鳥、初生びなを、南アフリカから受精卵をそれぞれ導入した。成鳥は、すでにアフリカより導入した素畜と共に繁殖させたが、産卵率、受精率、孵化率は高いものではなかった。ひなの育成率も低率であったが、飼料摂取量などを調査した。(2)委託試験:弘前、石垣両市で継続したが、前者では飼料給餌も含めた積雪地でのひなの飼育管理、後者では繁殖期における多雨、台風の影響が課題となった。(3)海外事例調査(オーストラリア):この国のダチョウ産業はAOA(オーストラリアオーストリッチアソシエーション)によって推進されてきたが、グループ企業の倒産によって不安定になっている。今回は大規模な農場、皮革工場などを調査した。(4)国内事例調査:宮崎県(日南市、原農場、県畜試川南支場)と熊本県(福岡農場)におけるダチョウ飼育施設を調査したが、それぞれに繁殖、飼育、育成技術の確立を目指して試行の段階であった。(5)屠畜解体処理、加工については作業工程、所要時間、経費などを調査した。現在ダチョウは33都道府県125経営体で3241羽飼育されているが、その主目的は繁殖であり、産業動物としての将来性が検討されている現状である。
 
構 成

1.ダチョウ資源利用開発調査研究事業実績
2.委託試験報告
3.事例調査報告
4.屠畜解体処理・加工などに関する調査報告
5.今後の検討課題


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