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国内外における水質汚濁防止は、社会的に関心の高い問題である。水質汚濁に対しては農業、畜産業の関与が推察されるが、その定量的関与については把握されていない。
畜産技術協会は、平成3年度にJRA日本中央競馬会の特別振興資金による助成事業として基金を造成し、畜産環境保全技術開発推進体制整備を推進することとした。
すでに、この事業の第1期において、集水域で畜産業の盛んな国内および海外の主要な閉鎖性湖沼における畜産負荷の事例・概況調査および地下水中硝酸態窒素の動態事例・概況調査、さらに畜産に係わる水質汚濁防止についての各国の法的規制を調査した。
これらに続いて、第2期では、北米五大湖流域における畜産活動、畜産排出負荷、畜産環境対策の現状と実態を把握するために、平成8年度には当該流域の畜産活動についての文献調査を行ない、平成9年度、平成10年度にはその実態調査を実施した。
本報告書は、これらの総括報告書として、過去3年間に行なった調査事項の総括と、今後さらにどのような項目について重点的調査を行なうべきかをとりまとめたものである。本調査は(財)国際湖沼環境委員会に依託して実施したものである。 |
第1部 北米五大湖流域における畜産活動の実態調査(平成8年度分)
第1章 五大湖周辺の畜産事情
第2章 五大湖周辺の各州における畜産の現況
第3章 環境保全への動き
第2部 北米五大湖流域における畜産環境対策の実態調査(平成9年度分)
第1章 五大湖における畜産負荷対策の現状
第2章 奨励される畜産負荷対策の現状
第3章 今後の畜産負荷対策
第3部 北米五大湖流域における畜産負荷・環境汚染防止技術・環境保全対策の実態調査(平成10年度分)
第1章 北米五大湖流域における畜産負荷
第2章 畜産活動が原因と認識されるその他の環境汚染 |
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