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(社)畜産技術協会では,平成9年度より農水省の畜産再編総合対策の肉用牛高度肥育技術確立事業を実施し、その全国段階における推進部分を担当した。具体的には、都道府県の畜産試験場等が連携して実施する一卵性双子(クロ−ン牛)を活用した共同試験を円滑に推進するため、中央推進会議を開催し、これに都道府県の参加を求め、共同試験の推進についての検討及び情報の交換を行なうこととしている。これらの成績や中央推進会議において検討された事項を参考に、我が国に適した効率的肥育技術を普及させるための技術マニュアルを作成することとしている。
この事業は平成14年度から、日本中央競馬会特別振興資金による(財)全国競馬・畜産振興会の畜産振興助成事業の畜産振興対策支援事業の中の飼養管理新技術確立・普及推進事業に組み替え再編されて、稲発酵粗飼料の肥育利用など農家に導入を急ぐ必要のある新しい技術の情報収集、実態調査等の農水省の生産振興総合対策事業による共同試験研究成果の取りまとめ、それらの収集技術情報の普及啓発を行う事業も併せて13年度までと同様の態勢で開始した。
平成15年度においては、稲発酵粗飼料の肥育利用技術開発の共同試験成績中間報告と関連情報のほか、すでに終了したビタミンA制御による黒毛和種牛高度肥育技術に関する共同試験成績を取りまとめた。なお、ビタミンA制御の総括的報告は次年度において行うこととしている。 |
T.稲発酵粗飼料を利用した肥育牛の飼養管理についての情報第2集
1.生産振興総合対策 畜産新技術実用化対策事業 稲発酵粗飼料活用肥育技術確立に係る共同試験成績
(1)稲発酵粗飼料による肉用牛肥育試験(平成14〜16年度)中間成績
宮崎県畜産試験場
(2)稲発酵粗飼料による肉用牛肥育試験(平成15〜16年度)中間成績
鹿児島県畜産試験場
2.飼料イネの肉用牛給与に関する研究レビューおよび実施中の農林水産省の稲発酵粗飼料による肉用牛肥育に係るプロジェクト研究等の概要と成績
3.最近報告された稲発酵粗飼料による肉用牛肥育に係る試験研究成績等の情報
(1)稲ホールクロップサイレージの肉用牛、乳用牛への給与事例
(2)稲発酵粗飼料の牛への給与技術 ―給与基準開発の現状と研究推進方向―
(3)黒毛和種繁殖雌牛における中山間地向け品種による稲発酵粗飼料の消化性
(4)肥育前期における稲発酵粗飼料の給与とビタミンA制御
(5)飼料用モミを給与し生産された牛肉の脂肪酸組成
U.ビタミンA制御による黒毛和種牛高度肥育技術に関する共同試験
1.平成12年度開始共同試験「ビタミンA制限による肥育技術の確立W」
2.平成13年度開始共同試験「ビタミンA制限による肥育技術の確立X」
―VA制御を用いた若齢肥育におけるVA再添加の違いが産肉性に及ぼす影響− |
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