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ラム 枝肉規格・枝肉格付規格

ラム 枝肉規格・枝肉格付規格
めん羊の主要な生産物であるラムについて、その流通を円滑に行い、消費を伸ばすためには、利用者が求めている大きさや品質の枝肉を生産しなければならない。そのためには、枝肉の大きさと品質に関する規格と格付けが必要である。


枝肉規格・枝肉格付規準 期待される四つの効果

・全国共通の枝肉規格に統一

・需用者が求めるラム枝肉の提供

・合理的な流通体制の進展

・品種の能力に応じたラム枝肉生産の促進


ラム 生後1年未満の子羊肉
マトン 生後1年以上の羊肉
ホゲット マトンのうち1年以上2年未満の羊肉

ラムは、西欧諸国では高級肉として賞味され、さらにヘルシーミートとして高く評価されています。

・ 不飽和脂肪酸が豊富
ラムには、コレステロールを減らす働きのある不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

・ 鉄分が豊富
ラムには、鉄分が豊富に含まれており、貧血などに悩む方にとって良い供給源です。

・ ビタミンが豊富
ラムには、胃腸病や皮膚炎を防ぐナイアシンなどのビタミンB群が豊富です。

・ 必須アミノ酸が豊富
ラムの蛋白質には、人の体内で生成することができない8種類の必須アミノ酸がすべて含まれています。


枝肉規格

「ラム枝肉規格」は、枝肉重量と背脂肪厚の二つの要素により設定され、枝肉重量を5段階、背脂肪厚を3段階に分け、両者の組合せにより15の規格に区分します。

・ 枝肉規格の区分
枝肉規格の区分は下図のとおりです。
枝肉重量が15kg未満のものを「SS」、15-20kg未満のものを「S」、20-25kg未満のものを「M」、25-30kg未満のものを「L」、30kg以上のものを「LL」とします。
背脂肪の厚さは4と7を境に、それぞれ4未満を「1」、4-7未満を「2」、7以上を「3」とします。

第12-13肋骨間切開緬の背油脂肪の測定部位(青線)


枝肉格付規準

「ラム枝肉格付規準」は、均称・肉付、脂肪付着、仕上げ、肉のきめとしまり、脂肪の色沢と質の5項目について判定し等級を決めます。


外観 肉質
均称・肉付 脂肪付着 仕上げ 肉のきめと
しまり
脂肪の
色沢と質
各部が充実して釣り合いが良く、特に腿が充実しているもの 背脂肪及び腹部脂肪の付着が適度なもの 放血が十分で疾病等による損傷がなく、取り扱い不適による汚染損傷などの欠点のないもの きめが細かく、しまりの良いもの
肉色の良いもの
脂肪の色白く良くしまり、光沢の良いもの
各部が充実して釣り合いが良く、腿に大きな欠点のないもの 背脂肪及び腹部脂肪の付着に大きな欠点のないもの 放血普通で疾病等による損傷が少なく、取り扱いの不適による汚染損傷などの大きな欠点のないもの きめ、しまりともに大きな欠点のないもの
肉色が普通のもの
脂肪の色沢普通で、しまりに大きな欠点のないもの
各部の釣り合いに欠け、腿が貧弱なもの 背脂肪及び腹部脂肪の付着に欠点の認められるもの 放血やや不十分で多少の損傷があり、取り扱い不適による汚染などの欠点の認められるもの きめがやや粗く、しまりも良くないもの 肉色が淡すぎるもの、濃すぎるもの 脂肪はやや異色があり、光沢も不十分で、しまりが十分でないもの

1. 以上の等級のいずれにも該当しないもの

2. 外観または肉質の特に悪いもの

3. 脂肪の質の特に悪いもの

4. 雄臭その他異臭のあるもの

5. 衛生検査による割除部の多いもの

6. 著しく汚染されているもの


・ 等級の判定
※等級は、外観、肉質の5項目のうち、低い等級で判定します。

:外観、肉質の各項目すべてが上のもの

:外観、肉質の各項目に並のないもの

:上・中に入らず等外でないもの

等外:上、中、並に入らないもの

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